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2018年3月31日土曜日

【雑感】経営相談に思うこと

当たり前ですが、世の中には、そもそも何が正解なのかわからないことはたくさんあるし、
正解なんてものはないというものもたくさんあります。


私が学生の頃は数学が好きでした。
国語の偏差値は38なのに、数学が72という、
アンバランスな成績だったこともありました。
数学は、公式に当てはめれば、きちんと正解が出るのです。
パズルみたいに、ぴたっと。
でも、正解は一つじゃない。
形を変えて、同じ答えを表現することもできるのです。



お客様からの相談に乗っていると、
答えは一つじゃないという場面はたくさん出てきます。
そして、そもそも正解なんてものはないものも。
ただ、あれもこれもと並べ立てても、お客様は迷うだけ。
 

これは、がん治療と似ています(笑)
がん治療は、どれが正解かなんてわかりません。
今までのデータや医師の経験から、より効果の高いと見込まれる方法を選ぶだけ。
しかも、医師が選択肢を示し、素人である患者が「じゃ、それにします。」と選ばされる場面多し(笑)
でも、それがその患者のがん細胞に効くかどうかなんて誰にもわからないのです。
60%の患者に効く方法が功を奏する場合もあれば、
20%の患者にしか効かない方法が功を奏する場合もあるのです。



迷える経営者が相談に来たとき、より影響の少ない、より負担の少ない、
より効果の高い方法を探して、情報を集めたり、
そんな情報を持っている専門家を紹介したりして、さらに検証して対応しています。
優先順位や達成難度も考慮します。
でも、正解はわからない。
それでも、一定の仮説は出さないと、相談の意味はないし、
相談した方はまた迷子になってしまうのです。



相談に来られた方は、藁をもつかむ思いで当事務所に連絡をしてきたのかもしれません。
迷子にはしたくない、そんな責任を感じながら、懸命に対応しています。